偏見おじさんの 知的な痴的な偏見エッセー

@偏見おじさん said「偏見」という言葉に対する偏見を一旦忘れて。 偏見=物事のひとつの見方という立場から始めないと、何も始まらない。

第383回 玉置浩二=glee=アナ雪 論〜小林薫と函館の女

玉置浩二小林薫が主演。久世光彦のTBSドラマ「キツイ奴ら」(89)というのがあった。

訳あって、流しをする玉置浩二小林薫が歌ったのは「函館の女」だった。サブちゃん、玉置浩二ともに北海道。
この曲は、子供にとっては「なんだかおっさんくさい」。しかし玉置浩二の勢いよく色気のある流しスタイルの歌は、全く違う曲に聴こえた。そもそもこのドラマは全編に渡って「玉置浩二の歌の力」を打ち出したアイドルドラマでもある。
同じ曲なのに、なんでこんなに全然違うのか。
このところでいえばgleeの躍動感。歌がうまい=気持ちいいというベタに回帰させてくれた。

「函館の女」。C Am G7のみ。節の長さでこれほど突き抜けた表現ができるとは。
と、恐れ入ったのは、「深夜食堂」(09)を観たからである。
第4話に登場する流し、あがた森魚が「函館の女」を歌っていて、その様子を見守っていたのは、食堂のマスター、小林薫であった。「キツイ奴ら」の小林薫はゴローさん、あがた森魚もゴローさん。20年ぶりの函館の女。
今にもふらっと暖簾をくぐって、玉置浩二が入ってきそうな、深夜食堂