偏見おじさんの 知的な痴的な偏見エッセー

@偏見おじさん said「偏見」という言葉に対する偏見を一旦忘れて。 偏見=物事のひとつの見方という立場から始めないと、何も始まらない。

第286回 SHORT2 論〜MILD YANKEE GONE TO WATAMI

まだ何者でもない一地方の青年がイオンブランドのヌードルをすすりながら母親にきいた「明日の晩飯なに?」「明日は和民よー るんるん」と、イオンブランドのリキュール類(発泡性)(1)片手にうれしそう。テレビでは無差別通り魔事件がスキャンダラスに報道されている。いったいこいつはどんな気持ちで生きていたのだろう。青年はたまらず夜の街に飛び出した。ドラ声で騒ぐ群れたリーマンはエラそうで、ポン引きからシカトされる。クソこいつ小学校の時いじめられっ子だったくせに。塗りたくるほどアラが出るギャル連は素顔を知ってるから何も感じない。いったい何がしたいんだ。子供の頃追いかけられた浮浪者がツバを吐くこの一帯はまるで濁った池の底のようだ。ユニクロのスウェットの下に忍ばせたアイスピックを握り冷んやり落ち着いた後、見上げた先にはギラギラと和民のライトに虫がたかる。「明日は和民」、アスハワタミ、明日は我が身。か‥。青年はアイスピックを川に放った。

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