第350回 ドラ泣き 論〜ドンジャラ ジャラ ジャラ
船堀シネパルで「ゴジラ(2D)」を観て、「ゴジ泣き」をしてしまったおれからすれば、
「ドラ泣き」とは麻雀でドラ牌を鳴くことである。
麻雀は、ドンジャラの親でもあるボードゲーム。ルールは「役」を作ってあがりをめざすもの。
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手牌から要らない牌を捨てて、代わりに山から牌をツモってきて役を作りあがりをめざす。「ドラ」とはボーナス牌で、あがった時に手牌に含まれていればボーナスがもらえるもの。
「鳴き」というのは、他人が捨てた牌をもらう(もらえる)こと。自分で山からツモるのではなく、横入りをする図々しさがあり、それは場に晒さなければならない。つまり手牌を公開することで、手の内を大方読まれるリスクを負って、なりふり構わずあがりをめざす行為。
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ましてや「ドラ鳴き」は穏やかではない。既に3ボーナスを晒している。手牌にはほぼ確実に役があると言っていい。それだけで満貫。野球でいえばホームラン級の点数。
俗に役牌を鳴くことを「特急券」という。それだけでホームラン。
交通でいうなら、あるいは桃太郎電鉄でいうなら、東京から大阪まで行く4人のレース。特急券の新幹線で行くか。もしくは鈍行で行くか。とにかくあがり(到着)に向け最短距離をめざすか、それとも鈍行で旅情を味わいながらトータルな勝ちをめざすのか。
だから映画 STAND BY ME ドラえもんの「ドラ泣き」というコピーには、旅行過程はどうでもよく、とにかくあがり(泣き)をめざすKYさがあり、それは例えばセックスは「出会って4秒で合体」し、食事でいえば、インスタントラーメン。
とはいえ、ゲームの流れを打破すべく、鳴きまくる夜もあるのだ。AVもラーメンも。
「鳴き麻雀」戦術の人は、トータル沈んでることが多いのは事実。