偏見おじさんの 知的な痴的な偏見エッセー

@偏見おじさん said「偏見」という言葉に対する偏見を一旦忘れて。 偏見=物事のひとつの見方という立場から始めないと、何も始まらない。

第394回 解像度が上がりすぎた結果 論〜回顧だけじゃない

1.天気予報
ひまわりは、高田渡・漣の戦没者を織り込んだ美しい曲であり、それが同名映画を元にしたのかは定かではない。

昨今、気象に関する解像度が上がりすぎたせいで、

「天気予報は外れる」という昭和のギャグの居心地が悪くなった

ツッコミ回避の保守的予報の増加

ひまわりに 死刑!というギャグをかますのは、がきデカのこまわり君であろう。

がきデカ 1 (少年チャンピオン・コミックス)

がきデカ 1 (少年チャンピオン・コミックス)

2.スポーツ記録
例えば野球は、個人記録、チーム記録、リーグ記録と重苦しいデータのせいで、

解説が記録しか言わなくなった。
〜年ぶりの。チーム初の〜。最年少、長記録。キリがない。知らんがな情報。

ほかに、言う事ないのか。。

ざわっとする情報の余地がない。こいつは夜はホームラン王とか、河原はソープとか。

乱闘がなくなった。珍プレー好プレーみのもんたもいなくなった。

3.ハイレゾ
音の解像度が上がるのは、たいへんに素晴らしいことである。

第393回 統一チボー選挙 論〜ブラジャー戦争

どんな形のおっぱいであれ、同一メーカーの同一規格のブラジャーをつければ、形が統一される。

そのブラジャー選びが

チボー統一選挙 である。

フォルム、素材、色、スポーツブラからヌーブラまで。候補者は日々訴える。
補正下着案の是非を問うものもあれば、ワイヤーが食い込む「痛みに耐える」ものもある。カウンターとしておっぱいの個性を謳うノーブラ派の躍進もめざましい。

誰に投じるかは迷うところではあるが、「勝ち負け」という戦争の価値観をブラジャーにまで持ち込む「勝負ブラジャー」にはNOと言いたい。

第392回 偏見辞書 論〜(新語)テレ東ごっこ

テレ東ごっこ【名】(新語)
(英)SYNDROME OF
degrated or spoiled people
half laughter
no matter who they are


語源)
大事件の際どのテレビ局もその報道をしてるなか、テレビ東京は通販番組でダイヤモンドを紹介していた。そのマイペースさにあげあしをとり、笑ったりツッコミをいれてみたり拡散する事象

例)地方統一選挙のポスターで、ツッコミどころ満載の候補をみつけ、拡散する事象(その目的は不明である)。


第391回 出落ちネタ 論〜赤ちゃんロック

本邦初!

赤ちゃんをコンセプトにした まったく新しいNEW WAVEバンド!でしゅ

1 2 1 2 3 ...

べびべびべいびべいびべいびべいびべいべ

スリル

スリル

第390回 詩 論〜山田太一と高田渡の霊界交友録

山田太一異人たちとの夏」、高田渡「ブラザー軒」。
ともに、この世とあの世の境界がふわっと消えて、すうっと死者が迷い込む、真夏のファンタジーホラー。浮世の縛りが存在しない世界。

コーヒーブルース~高田渡を歌う~

コーヒーブルース~高田渡を歌う~

高田漣は「ブラザー軒」を歌う時、菅原克己による詩の世界に引き込まれ過ぎると歌えなくなってしまうので苦労したという。例えば「芝浜」のような磁力のある厄介な物語世界。

イキテル・ソング~オールタイム・ベスト~

イキテル・ソング~オールタイム・ベスト~

そういえば似ている、談志と渡。しかも、同じく高田姓の高田文夫は談志の弟子。高田漣ビバリーを聴いているという話は、妙に合点がいくのである。
これが江戸の風というやつなのか。

現代落語論 (三一新書 507)

現代落語論 (三一新書 507)

高田渡はまた、「夕焼け」で吉野弘の詩を歌う。
山田太一は作中でたびたび吉野弘を引用する。

夕焼け
http://m.kget.jp/lyric.php?song=170573

人間の弱さへのまなざしがあるから、例えば「婚期を逃した樹木希林と川谷拓三がジタバタする純愛ドラマ」(ちょっと愛して)が成立するゆえんである。


山田太一ドラマ「ちょっと愛して」放送は1985年、トレンディードラマ前夜。花へんろ家族ゲームわるいやつら、ポニーテールはふりむかない、金妻、ふぞろいの林檎たちII、映画会社の息吹がまだ残っている時代。

ともあれ、
現役バリバリの山田太一。かたや鬼籍に入られた吉野弘菅原克己高田渡。幽霊との交友録は、のちの世代に託される。

第389回 元プロ野球選手のラジオ 論〜駒田徳広満塁ナイト〜森高千里の誕生日にしゃべり倒せ!

森高千里さん。
お誕生日おめでとうございます。

2015.4.11
JOQR文化放送
駒田徳広満塁ナイト〜森高千里の誕生日にしゃべり倒せ!

2014-05-09
第278回 ラジコプレミアム所感 論〜【最高】駒田徳広のチャラい80s選曲!
http://henoji.hatenablog.com/entry/2014/05/09/212208

この記事の続編。

駒田徳広。若い時はナンパもできず、べしゃりも槙原や水野に及ばず。しかしながらこの年齢になってトークが満塁男ということは、自意識から解放されようという元若者、今の中年世代へ、少なからず勇気を与えているのではないだろうか。

選曲1
川島なお美「JEMINI」

Gemini ジェミニ

Gemini ジェミニ

安定の軽さ。
この曲が流行った83年は、50番トリオの駒田、槙原、吉村デビューの年である。新社会人、ルーキーイヤーに街鳴りしていた曲は、誰しも思い入れがあることだろう。

選曲2
森高千里「勉強の歌」

勉強の歌

勉強の歌

91年のこの曲が流行った頃、自己最高打率314をマーク。唯一のサヨナラホームランを放った年でもあった。
中学生のおれはリアルタイムで聴いていたが、まさかテレビの中の駒田も聴いていたとは。
安定のチャラさ。
森高千里46才の誕生日を祝っての選曲。

選曲3
米倉ますみ「俺の舞台はきっと来る」

米倉ますみベスト~浪花の子守唄~

米倉ますみベスト~浪花の子守唄~

「おれだってアイドルだけじゃないんだ!」とかけた曲。

これからも、元プロ野球選曲のラジオには注目していきたい。

第388回 偏見川柳 論〜江戸しぐさ

江戸しぐさ

傘を傾げて

水かかる(濡)

思いやりの心 江戸しぐさ

思いやりの心 江戸しぐさ